TCP-AO
TCP の古い MD5 署名の後継で、2010年から使えるのに、いまだにほとんど使われていない。BGP セッションを守るのは、理屈の上では TCP-AO である。
1998年の MD5 方式は役目を果たしたが、問題が三つあった。アルゴリズムが弱いこと。鍵が一つしかなく、変更にはセッションの切断が必要で、実際には鍵が一度も変えられないこと。他の方式をネゴシエートする手段がないことである。TCP-AO は鍵識別子を加えることで、新しい鍵を並行して導入し、隣接関係を落とさずにトラフィックを移行できる。より強いアルゴリズムに対応し、ヘッダとオプションの両方を保護する。それでも15年たって普及していないのは、両端の対応と調整された設定が必要だからだ。事業者の境界をまたぐ作業の遅さは、ご想像のとおりである。