Speex
Xiph.Orgが2002年に公開した音声用の無償コーデック。VoIP向けに作られ、のちにOpusに道を譲って引退した。
Vorbisが音楽のために作られたのに対し、Speexは声のために作られた。ジャン=マルク・ヴァランは携帯電話のコーデックと同じCELPの考え方を土台にした。波形そのものを記述する代わりに、エンコーダが声道をフィルタとしてモデル化し、そのパラメータだけを送る。Speexは狭帯域、広帯域、「超広帯域」(8、16、32kHz)を扱え、パケット損失にもそれなりに耐えた。
初期のVoIPクライアント、ゲームのボイスチャット、Flash Playerなどで使われた。その後ヴァランは、音声にも音楽にも使えるOpusの共同開発者となり、XiphはSpeexを時代遅れと宣言した。作者自身から使うのをやめるよう言われるコーデックは珍しい。