SAFER
ソフトウェアでの高速動作を狙った1993年のブロック暗号。鍵スケジュールが弱点になりうることを示す好例でもある。
SAFER(Secure And Fast Encryption Routine)は、1993年にスイス・チューリッヒ工科大学(ETH)のJames Masseyが設計した。ブロック長は64ビットで、特殊なハードウェアなしにソフトウェアで高速に動くことを目指し、鍵依存のラウンドを持つ置換・転置構造を採る。最初の版であるSAFER K-64は鍵スケジュールを批判され、設計者は何度か改訂を重ねた。
SAFER+はAESコンペの候補の一つだったが、最終候補の5つには残らなかった。初期のBluetoothは認証にSAFER+をもとにしたアルゴリズムを使っており、暗号が第一線を退いた後も規格の中で生き続ける例になっている。