ポリシーベースルーティング(PBR)
宛先アドレスだけでなく、送信元やアプリケーション、パケットサイズなどの条件でトラフィックの経路を決める仕組み。ルールマップで通常のルーティングテーブルを上書きし、通信ごとに別の経路を通せる。
通常のルーティングは宛先しか見ない。PBRなら「経理部門の通信は高価で安全な回線へ、それ以外は安い回線へ」「VoIPは光回線、バルクデータはブロードバンド」と指定できる。実装はルートマップで、送信元、宛先、ポート、マーキングなどに一致した通信に対し、ルーティングテーブルを上書きするネクストホップや出力インターフェースを設定する。用途は複数ISPへの振り分け、トラフィック種別の分離、ファイアウォールやプロキシの強制経由、コスト最適化などだ。強力な反面、パケットがテーブルの示す経路を通らないため障害切り分けが紛らわしくなり、多用するとルーターに負荷がかかる。