PBKDF1
PBKDF2の前身。パスワードとソルトを繰り返しハッシュするが、ハッシュ長より長い鍵は作れない。
PBKDF1は1993年のRSA Laboratories PKCS #5 v1.5に由来し、2000年にRFC 2898として再公開された。アルゴリズムは単純で、パスワードとソルトをハッシュし、その結果をc回ハッシュし直して先頭のバイトを取る。使えるハッシュはMD2、MD5、SHA-1で、時代を物語っている。
弱点は、導出できる鍵がハッシュ出力より長くならないことだ。MD5なら16バイト、SHA-1なら20バイトである。DESには足りたが、鍵とIVの両方や、後の暗号には足りない。PBKDF2はブロックカウンタとHMACでこれを解決しており、使うべきはそちらだ。RFC 8018(2017年)は既存アプリとの互換のためだけにPBKDF1を残している。