オープンドレイン
信号線をグラウンドに引き下げることしかできない出力。ハイにする役目はプルアップ抵抗が担う。
通常のプッシュプル出力には、電源側とグラウンド側に一つずつトランジスタがある。オープンドレインは下側だけを残したもので、MOSFETのドレインはどこにもつながっていない。このトランジスタがオフになると、プルアップ抵抗が線を持ち上げる。バイポーラ版は、オープンコレクタと呼ばれる。
出力が半分しかないように聞こえるが、まさにそれが狙いだ。複数のデバイスが互いに短絡することなく一本の線を共有できる。誰か一つでもローに引けば線はローになり、そうでなければハイになる。このワイヤードAND動作が、I²Cや共有の割り込み線を支えている。プルアップ先をチップ自身の電源と別の電圧にできるため、オープンドレインは3.3Vと5Vの間の安上がりなレベルシフタにもなる。代償は、立ち上がりが遅いことだ。