ニコール・パールロス
ニューヨーク・タイムズの元セキュリティ担当記者で、ゼロデイの世界的な取引について決定版ともいえる本を書いた。
パールロスは2011年からの10年間、ニューヨーク・タイムズでサイバーセキュリティを担当した。その間にスノーデンの暴露、ソニーへのハッキング、シャドウ・ブローカーズが起きている。著書This Is How They Tell Me the World Ends(2021年)は、1990年代の最初のブローカーから、各国政府がiPhone用のエクスプロイトチェーンに数百万ドルを払う現在まで、ゼロデイエクスプロイトの市場をたどっている。
主張は居心地が悪い。脆弱性を報告せずに買い取ることで、米国は他国も買いに来る市場を作り上げてしまった、というものだ。この本は2021年のフィナンシャル・タイムズ年間ビジネス書賞を受賞した。Stuxnetで同じ仕事をしたキム・ゼッターの著作と併せて読むとよい。