memcached
分散型のインメモリ・キーバリューキャッシュ。2003年にBrad Fitzpatrickが(LiveJournal向けに)開発し、2000年代のFacebookやTwitterのスケーリングを支えた。今ではRedisに多くを置き換えられたが、最小限のキャッシュで足りる場面では健在である。
設計方針は機能を絞ることだ。操作はGET/SET/CAS/DELETEだけで、値の既定上限は1 MB。メモリ管理にはスラブアロケーターを使い、挙動が予測しやすく断片化も起きない。マルチスレッドで動作する(Redisは7.xまでシングルスレッドだった)。永続化はなく、再起動すれば空になる。レプリケーションもない。シャーディングはクライアント側の一貫性ハッシュ(libmemcached)で行い、複雑な構成にはFacebook製プロキシのMcRouterを使う。
Redisとの使い分けは、キャッシュだけでよく、pub/subもリストもセットも要らないならmemcachedが今でも筋が通る、ということになる。