マークセンス
鉛筆の跡を電気的に読み取る方式。黒鉛は電気を通すし、キーパンチ係には給料を払わねばならない、という理屈だ。
発案者は、試験の採点にうんざりしていた高校教師レイノルド・B・ジョンソンで、IBMは彼の発明を買い取って1934年に雇い入れた。カードには枠が印刷されており、記入者は黒鉛を多く含む「電気鉛筆」で塗りつぶす。機械の中では金属ブラシが各位置をなぞり、黒鉛のある場所で回路が閉じる。続く装置が対応する位置に本物の穴をあけ、用紙は機械室が理解できる普通のパンチカードになる。
狙いは、データ入力を機械室の外へ出すことだった。倉庫係、検針員、受験者が、キーパンチ係を介さずに機械可読データを作れる。1937年にはIBM 805採点機が登場し、今のマークシートとの類似は明らかだ。違うのは読み取りが光学式になったことで、黒鉛は慣習として残っているにすぎない。