Lion
Googleが、人手で設計するのではなく、探索アルゴリズムに最適化手法の空間を探させて見つけたオプティマイザ。結果は驚くほど単純だった。
更新の中身は、勾配をモメンタムと補間し、その結果の符号関数を取り、その分だけ進めるというものだ。したがって、更新の各要素は大きさが同じで、向きだけが異なる。実用上の帰結が2つある。1つは、保持するモメンタムのバッファが1つで済む(Adamは2つのモーメント)ため、オプティマイザのメモリが半分になることで、モデルが大きいと無視できない量になる。もう1つは、ステップが単位サイズなので、学習率をいつもの10分の1程度に設定し、それに応じて重み減衰を大きくする必要があることだ。視覚タスクでは強く、言語タスクでも遜色ない結果が出ているが、ハイパーパラメータへの敏感さのせいで、フロンティアではAdamWが座を守っている。