線形近似表(LAT)
Sボックスの入力ビットの線形結合が、出力ビットの各線形結合をどれだけ正確に予測するかを示す表。
入力マスク a と出力マスク b のあらゆる組について、a·x = b·S(x) を満たす入力 x の数を数え、全入力の半数を引く。値がゼロに近ければ、その関係は偶然並みにしか成り立たない。絶対値が大きければ、それは線形攻撃が足がかりにできるバイアスである。差分分布表の線形版にあたる。
松井充は1993年、この種の表を使って線形解読法でDESを破った。AESのSボックスの最大絶対値は128中16、相関は2−3で、8ビット置換として知られる最良の値だ。大したことがないように聞こえるが、10ラウンドにわたる数十個のアクティブSボックスでバイアスが掛け合わされ、ゼロに近づいていく。