ランポート・クロック
同期した時刻を使わず、イベントを数えるだけで分散システムの「happened-before(先行)」関係を表す論理時計。
1978年のレスリー・ランポートの論文「Time, Clocks, and the Ordering of Events」で提案された。規則は三つ。(1) イベントのたびにローカルのカウンタを増やす。(2) 送信するメッセージにカウンタの値を載せる。(3) 受信側は自分のカウンタを max(自分, 受信値) + 1 に更新する。イベント A が B より先に起きたなら、A のタイムスタンプは B より小さくなることが保証される。
限界は全順序が得られないことで、並行したイベントを区別できない。その補完がベクタークロックである。分散合意アルゴリズムの土台となる考え方だ。