カールステン・オバルスキ
Ultimate Soundtrackerを書き、意図せずしてトラッカー音楽を生み出したドイツ人。
オバルスキはAmigaのゲーム音楽を作曲しており、そのために自前のツールを作った。1987年にEAS Computer Technikから発売されたUltimate Soundtrackerが、以後すべての雛形となる。AmigaのPaulaチップに合わせた4チャンネル、縦に並ぶ音符の行、16進数のエフェクトコマンド、ST-01ディスクのサンプル音源。曲とサンプルを1つのファイルに収める方式が、のちのMODになった。
ソフト自体は商用で、店頭での売れ行きは芳しくなかった。フォーマットを広めたのは海賊版と、デモシーンによる書き直しである。各種SoundTrackerの派生版、続いてNoiseTrackerとProTrackerが現れた。こうしてオバルスキは、一つのジャンルを興しながら、実践者の多くにはファイルヘッダに書かれた名前としてしか知られないという、奇妙な立場に収まった。