ジョー・キリアン
1992年の簡潔な論証(succinct argument)によって、今日のzk-SNARKの祖先を築いたアメリカの暗号学者。
キリアンはMITでシルヴィオ・ミカリの下で博士号を取得し、1988年にoblivious transferだけで安全な多者間計算が構成できることを示した。学生時代にはシャフィ・ゴールドヴァッサーと共に、楕円曲線を使って検証可能な素数性証明書を生成するGoldwasser–Kilian法を開発している。
最も息の長い発想は1992年に生まれた。確率的に検証可能な証明(PCP)とマークル木を組み合わせ、検証者が証明全体ではなく少数の枝だけを見れば済むようにしたのである。30年後のブロックチェーン業界はこの構成の上で動いているが、彼の名にはたいてい触れられない。キリアンはその後ラトガース大学の教授となった。