ジェンス・グロス
Groth16の考案者であるデンマークの暗号学者。Groth16は、命題の大きさに関係なく群の元3つで済む、広く使われる最短のペアリングベースのゼロ知識証明である。
グロスはユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで長年、非対話型ゼロ知識証明の研究に取り組んだ。2008年にはアミット・サハイと共に、双線形群上の命題を効率よく証明するGroth–Sahai証明を発表している。EUROCRYPT 2016の論文「On the Size of Pairing-based Non-interactive Arguments」で提案された方式が、彼の名と発表年を冠したGroth16である。
Groth16はZcashをはじめとするブロックチェーンで定番のzk-SNARKとなった。証明が極小である代償として回路ごとに信頼できるセットアップが必要で、参加者が乱数を破棄する儀式を行い、少なくとも一人は本当に破棄したと世界中が信じることになる。