IPVS
Linux カーネルに組み込まれたトランスポート層のロードバランシング(IP Virtual Server)で、1998年からの LVS プロジェクトの中核。カーネル空間を出ずに、受信した接続をサーバープールへ振り分ける。
転送モードは3つ。NAT はアドレスを書き換え、応答が同じ経路を戻る必要がある。ダイレクトルーティングはフレームをそのまま渡し、サーバーがクライアントへ直接応答する。トンネルモードはパケットをカプセル化し、サーバーが別のネットワークにいてもよい。スケジューラーはサービスごとに選べ、ラウンドロビン、重み付き、最小接続、送信元ハッシュなどがある。カーネルのハッシュテーブルはルールチェーンの走査より速いため、性能が高い。
Kubernetes の kube-proxy には IPVS モードがあり、従来の iptables モードを置き換える。数千のサービスを持つクラスターでは、パケットごとにたどるルールチェーンが線形に増えてしまうため、これが必要になった。