Infinity Cache
AMDがRadeonグラフィックスカード(RDNA 2以降)に載せた大容量のオンチップキャッシュ。GPU向けの巨大なL3のようなもの。メモリトラフィックの多くを高速なキャッシュで受け止めることで、AMDは幅の狭い安価なメモリバスでも高い実効帯域を得られる。
考え方:グラフィックスメモリの帯域は高くつく(広いバス、多数のメモリチップ、高い消費電力)。Infinity CacheはGPUコアの近くに大容量のキャッシュ(RX 6900 XTでは128 MBなど)を置く。アクセスの多くがVRAMではなくキャッシュに当たるので、物理バスが狭くても高い「実効」帯域が得られ、コストと消費電力が下がる。CPUのキャッシュと同じ発想をGPUに応用したものだ。トレードオフとして、ワーキングセットがキャッシュを超える非常に高い解像度では効果が薄れ、一部のRDNA2カードが4Kで相対的に伸び悩んだ理由の一つとされる。その後、同様の大容量キャッシュは広く登場した。GDDR6Xやキャッシュコヒーレンスと関連する。