フェルナンド・コルバト(Fernando Corbató)
MITのCTSS(タイムシェアリングシステム)の中心人物で、コンピュータにパスワードを持ち込んだ人物。本人はのちにそれを悪夢と呼んだ。
コルバトはMITで、1961年に初めて公開されたCTSS(Compatible Time-Sharing System)の開発を率いた。1台の機械を複数人で共有するため、各自に専用のファイル領域が要り、その答えがアカウントごとのパスワードだった。最初のパスワード侵害の記録はすぐに続く。1962年、博士課程のアラン・シェアが、計算時間を余分に得るためにシステムのパスワードファイルを印刷したのである。
コルバトはその後Multicsを率い、その保護リング、アクセス制御リスト、セグメント保護は後のOSのセキュリティ設計を方向づけた。1990年にチューリング賞を受賞し、2019年に亡くなった。晩年にはパスワードが「一種の悪夢」になったと語っており、多くの利用者が同感だろう。