存在的偽造
どんなメッセージでもよいから有効な署名やMACを作れれば、たとえ無意味な内容でも、それだけで安全性の破綻とみなされる。
攻撃者はどのメッセージを偽造するかを選べない。システムが一度も発行していない、メッセージと有効なタグの新しい組を一つ作れれば足りる。これを許す署名方式は、攻撃者が何も読めず、署名の対象を操れないとしても、破られたものと見なされる。
形式的な定義はEUF-CMA、すなわち選択メッセージ攻撃下での偽造不可能性である。メッセージを自由に選べる偽造よりは弱い条件だが、だからこそ方式がクリアすべき最低ラインになる。