デガウサー
強い交流磁界で媒体全体の磁化を一気にリセットし、テープやディスクを一括消去する装置。
名前は磁束密度の単位ガウスに由来する。デガウサーは媒体を、その保磁力をはるかに超える磁界にさらし、磁界をゼロに向けて減衰させることで、磁区をランダムで正味ゼロの向きに揃える。古典的な方式は、減衰交流コイルと回転する永久磁石である。NIST SP 800-88は、デガウスを磁気媒体の有効なサニタイズ手法として挙げている。
落とし穴は二つ。現代のハードディスクでは、工場で書き込まれたサーボトラックまで消えるため、ドライブはその後使えない。デガウスは破壊であって再利用ではない。そしてフラッシュメモリやSSDには、乱す磁気がないので何も効かない。なお、CRTの色純度を整える用途にも使えるが、これはまったく別の話である。