デイヴィスの攻撃
隣り合うSボックスの出力分布の偏りを突く、DESに対する既知平文攻撃。
パケット交換の父の一人として知られるドナルド・デイヴィスが1987年にこの発想を示し、1995年にショーン・マーフィーとの共著で詳しい解析が発表された。DESでは拡大置換により隣接するSボックスが入力ビットを共有するため、両者の出力の組み合わせにはわずかな偏りが生じる。この偏りが鍵のパリティ情報を漏らし、十分な数の既知の平文・暗号文の組があれば統計的に取り出せる。
1997年にエリ・ビハムとアレックス・ビリュコフが改良し、約250個の既知平文で、半分以上の確率で鍵を回復できるとした。それでも松井の線形解読法には及ばないため、主に学術的な関心の対象だが、Sボックスがいかに多様な形で情報を漏らしうるかを示している。