カール・エリソン(Carl Ellison)
証明書は鍵の持ち主ではなく、その鍵に何が許されるかを語るべきだと主張し、それを実証する標準を書いた暗号研究者。
エリソンは、1999年にRFC 2692・2693として公開されたSPKI(Simple Public Key Infrastructure)の筆頭著者である。共著者にはロン・リベスト、バトラー・ランプソン、タトゥ・ユロネンらがいる。前提は、世界で一意な名前は虚構だということだ。X.509証明書の「John Smith」がどのジョンなのか、誰にも分からない。SPKIは代わりに権限を鍵に直接結びつけ、さらに委任できるようにした。
2000年にはブルース・シュナイアーと『Ten Risks of PKI』を書き、認証局は実際に誰を信頼しているのか、なぜユーザーがそれを信頼すべきなのかを一点ずつ問うた。SPKIは普及しなかったが、その発想はケイパビリティ型システムや、Macaroonsのような委任トークンに生きている。エリソンは後にIntelとMicrosoftで働いた。