ビームフォーミング
電波を全方向に均等に放射するのではなく、特定の受信機に向けて整形し、狙いを定める技術。複数のアンテナで位相と振幅を微調整し、目的の方向で信号を強め合わせる。最新のWi-Fi(5/6/7)と5Gで標準となっている。
仕組み:複数のアンテナが同じ信号を少しずつずらして送信すると、目標方向では波が強め合い、他の方向では打ち消し合う。これが「ビーム」になる。明示的ビームフォーミングでは、受信側からのフィードバック(「サウンディング」)で正しく狙いを定める。
効果として、特にカバレッジの端で信号強度、到達距離、速度が向上し、他の端末への干渉も減る。複数のクライアントへ同時に別々のビームを向けるMU-MIMOの基礎でもあり、短距離しか届かない5Gミリ波では絶対に欠かせない。5GのMassive MIMOは数十個のアンテナ素子を使う。現代の無線性能を支える最も重要な技術の一つである。