アンチロールバック
正規に署名された古いファームウェアであっても、デバイスがそれで起動しないようにする保護機構。
署名検証が証明するのは、そのイメージをベンダーがいつかビルドしたという事実だけだ。そのバージョンに後から修正された脆弱性があったかどうかは何も語らない。ダウングレード防止がなければ、攻撃者は脆弱だが本物の旧リリースを書き込み、ゆっくり穴を突けばよい。
対策は、ソフトウェアから巻き戻せない場所に単調増加のバージョンカウンタを置くことだ。置き場所はeFuse、OTPメモリ、保護されたフラッシュ領域など。ブートローダは、セキュリティバージョンがカウンタを下回るイメージを拒否する。Android Verified Bootではこれをrollback indexと呼ぶ。Xbox 360やNintendo Switchは大型アップデートでヒューズを焼く。裏を返せば、不具合のある更新も元に戻せないので、A/Bパーティションはほぼ必須となる。