Ada
1980年頃、米国防総省が、組み込みシステムで乱立していた数百の言語を置き換えるために開発を依頼した言語。名前はAda Lovelaceにちなみ、規格番号MIL-STD-1815は彼女の生年に由来する。
故障が人命に関わるシステム向けに設計された。独自の範囲型を宣言して実行時に検査できる非常に強い型付け、タスクとランデブーによる並行処理の組み込みサポート、インターフェースと実装を明確に分けるパッケージ、言語の中核としての例外処理が特徴だ。航空電子機器、鉄道信号、宇宙開発、医療機器で使われている。SPARKというサブセットでは、実行時エラーがないことを形式的に証明することもできる。皮肉なことに、この言語で最も有名な事故は1996年のAriane 5の失敗である。Ariane 4から流用したコードの型変換オーバーフローが処理されなかったのが原因で、言語ではなくシステム工学の失敗だった。